HOME>富貴蘭徒然>松岡広成(日本富貴蘭会常任理事/鳥取県)

「富貴蘭とSNS」

松岡広成(日本富貴蘭会常任理事/鳥取県)

松岡広成

今年は新型コロナウイルス感染症のため全国大会や上野の展示会をはじめ各地の催しも軒並み中止となり、富貴蘭愛好家としては寂しい年となっています。一旦は感染症の拡大が落ち着いたと思ったのも束の間、第二波がやってきて、また外出や集会が躊躇される状況になっています(7月24日現在)。私も休日は自宅(厳密にはベランダ)に引きこもって過ごしており、上記のようにイベントがないので若干寂しく感じることはありますが、この時期は花やら新芽やら観察したいものが多く、あまり退屈はしていません。皆様も思い思いに過ごされていることと想像します。こんな時の暇つぶし(……は言い過ぎですかね?志をもってされている方には失礼ですね。すみません)に持って来いのものの一つがインターネットのSNSではないかと思われます。ここではそのSNSについて書いてみます。

もうこんなことは書くまでもないかもしれませんが、あまり詳しくない方もおられるかもしれませんので、まずはSNSの説明です。SNSとはSocial Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で、インターネット上で社会的な繋がりを作れるサービスです。有名なところではフェイスブック(Facebook)やインスタグラム(Instagram いわゆる「インスタ映え」はここが発祥)、ツイッター(Twitter)などです。ブログでの情報発信とコメントのやりとりもSNSと言えるでしょう。全く知らない人であっても友達になって情報交換できるのが魅力です。ネットでは知っていても現実に会ったことがなく、展示会等で隣にいても気づかないことがあったりします。後で「あぁ、あの人が……」ということもあります。それで仲良くなることもしばしばです。

私はブログとフェイスブック、インスタグラムをやっていて、たくさんの方と情報交換させて頂いています。パソコンやスマホ、タブレット等、どれでも見ることができるので便利です。でも最近はちょっと中毒気味ですので、注意しないといけないなと思っています。

さて、私がやっているこれらのSNSの中で、特にフェイスブックはなかなか興味深いものがあります。というのも、日本の富貴蘭趣味者のみならず、世界各国の趣味者と友達になることができるからです。アジアはもちろんのこと、北米、南米、ヨーロッパ諸国、ロシア、オセアニアなど、富貴蘭愛好家は世界各国にいます。しかも、みんなすごく熱心で驚かされます(ほとんどマニアの域に達している人も)。品種も普及品からかなり高価なものまで幅広く持っておられ、日本でもなかなか手に入らないのではないかと思われるものも、たまに見かけます。また、富貴蘭の名前をはじめ、覆輪や縞、虎、付け、泥根、ルビー根など、基本的な用語をそのまま日本語で理解してくれる方もたくさんおられます。リニューアルした日本富貴蘭会のホームページやそこでの登録品種の人気投票にもたいへん興味を持ってくれており、嬉しい限りです。フェイスブックでは、こうした方々が集 まってグループを作り、相当に熱いやり取りが交わされています。日本語や英語をはじめ各国の言語が飛び交いますが、フェイスブックには翻訳機能がありますので、ある程度のことはわかります(たまに変な翻訳が出てきて面食らうこともありますけど)。

SNS

SNS

SNS

富貴蘭のグループの中でも、アメリカの「Neofinetia · 富貴蘭 · 풍란」や「Neofinetia falcata」、イタリアの「dendrobium & fuukiran association」では、かなり専門的な投稿や議論が交わされています。「Neofinetia · 富貴蘭 · 풍란」では、韓国系米国人の管理者が中心となって、富貴蘭用語集を作ったり、風蘭の特徴を美しい写真でわかりやすく解説したり、グループメンバーから写真を募って人気投票してカレンダーを作ったりして、かなり活発に活動しています。こうしたグループのメンバーには日本人の方もおられますが、何故か日本人が中心となった国際的なコミュニティーがないのが残念です。

ともあれ、ブログやフェイスブックなどのSNSで情報交換するのは簡単にできますし、いろいろな方と交流できてとても面白いものです。この機会に皆様も暇つぶしとしていかがでしょうか。