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日本富貴蘭会新登録品種一覧
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平成26年度登録
古都の雪 Kotonoyuki
野町敦志・工藤哲生・廣崎晴重・後藤 保・大東正子
10年ほど前に愛知県で‘東出都’から芽変わりした雪白三光中斑(二重覆輪)。一般的な三光中斑は表面的には覆輪となるが、本種は全葉に明瞭な二重覆輪となる。斑の影響により、花型にも変化が見られる。
小野小町 Ononokomachi
日本富貴蘭会登録
距を欠く小さい蕾の状態で生長が止まり、その異形の美しさを観賞する特異な変化咲品種。泥軸泥根で葉姿の整った中型品種。
平成27年度登録
黄玉殿 Ōgyokuden
清水秀樹・工藤哲生・佐宗孝義・野町敦志・堀尾吉晴
和歌山県産の黄覆輪品種。やや姫葉の中型で泥軸。青根に黄玉(トパーズ)色の根を交える。木勢はおとなしく、また派手柄の子を生みやすいため、個体数は少ない。
平成28年度登録
萩宝扇 Hagihōsen
後藤 保・堤 敬一・黒島誠一
昭和58年に山口県で発見された。いわゆる針葉品種ではあるが、特に葉丈短く、葉幅は狭く筬は詰み、見るからに愛らしい極矮性種。葉が短いこともあって葉繰りは年に5〜6枚あるが子出しは極端に振るわず、発見から30年以上経っても現存数は50鉢ほどである。稀に開花するが少し貧弱な白い普通花。ただ、咲かせると木勢が急速に落ちるようだ。
平成29年度登録
円窓 Ensō
井内 勇・黒木史教・宇田川滋充・中村恒雄・加藤 理
奄美風蘭の白覆輪品種。大型で幅広、肉厚で、一見して品種の判別が容易である。栽培環境により白黄覆輪にもなる。寺院や仏閣など、昔の日本建築では丸い窓を用いることがあったが、丸窓から見える世界は理想の世界であることから富貴蘭に転化して命名された。
太極仙 Taikyokusen
松村哲夫
奄美風蘭の超大型品種。乳白色の繊細な縞に秋から春先にかけてうっすらと紅を引く。縞の入った軸からはルビー根も出る。
紅天狗 Benitengu
和歌山県伊都郡九度山のカヤの木より約20数年前に採取。葉幅は並み。水平に近い整然とした葉姿で超一級の赤花が咲く。軸・根・茎とも汚れはあるが‘猩々’のように黒々としない。作によっては虎芸も見られる。葉尺7〜8㎝の中型種である。
令和元年度登録
白翁 Hakuō
小林弘和・近藤憲司・松岡茂樹・星田 拡・吉村春雄
平成10年頃、愛知県の棚にて‘長生殿’(大正~昭和初期に‘司光殿’より出現)の芽変わりとして出現。母種の萌黄覆輪が雪白覆輪に変化したもの。斑の色以外の特徴は母種と同じ。葉幅はやや広く肉厚で、葉先が丸みを帯びた立葉性。泥軸・泥根。
不老白 Furōhaku
阿部 弘・坪根優貴・中村恒雄
‘豊明殿’が芽変わりした品種。天葉は雪白色の牡丹芸で上がり、後に牡丹芸が暗むと同時に白縞が浮いてくる。根は品のよいピンク系のルビー色。
令和2年度登録
影虎 Kagetora
佐藤 勲・佐宗孝義・丸山 隆・丹羽久幸・井内 勇
産地:九州産 芸の区分:虎芸覆輪 現存数:20鉢(登録申請時)約30年前に浜松の天王植木に非常に魅力的な小さな白覆輪の一本木の山採が入りました。15年後に縁が有り四国山草園に渡り、その一本木から現在は20数鉢に増殖し現在に至っております。芸としては陽の強弱によって虎が現れたり、覆輪芸が強くなります。根は泥根と、斑の所からはルビー根が出ます。
崋山 kazan
小林弘和・佐宗孝義
産地:実生作出品種 芸の区分:覆輪 現存数:不明 虎斑の雪山の実生覆輪品種で虎は出ない。母種のやや緩い木姿とは真逆の小型品種。白黄の大覆輪で、作によって淡い萌黄や樺色を帯びる。泥軸泥根で白花。木姿、柄共に金閣を彷彿させるものがある。